はじめに
アラビアータは、イタリア語で「怒った」という意味の “arrabbiata” に由来しています。この名前は、料理に使われる唐辛子の辛さから来ているともされており、辛さが特徴のイタリア料理の定番メニューです。その魅力を最大限に引き出すために、本記事では本格派のレシピから時短派のレシピまで幅広くご紹介します。また、躓きやすいポイントや、お家で簡単にできるアレンジの展開も詳しく解説いたします。
この記事を読んでいると、あなたもすぐにアラビアータを作りたくなること間違いなし！イタリアの風味を楽しみながら、自分好みのアラビアータに出会えるかもしれません。ぜひ、この記事を参考に、ご家庭でアラビアータ作りに挑戦してみてください。
レシピ
本格派
まずは、イタリア現地のレシピを紹介します。
材料（1人分、２人分、４人分）
1人分：
- スパゲッティ 80g
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1片
- 赤唐辛子 1/2本
- トマト缶（粗みじん切り） 100g
- 塩 少々
- パセリ（みじん切り） 適量
- 黒こしょう 少々
2人分：
- スパゲッティ 160g
- オリーブオイル 大さじ2
- にんにく 2片
- 赤唐辛子 1本
- トマト缶（粗みじん切り） 200g
- 塩 少々
- パセリ（みじん切り） 適量
- 黒こしょう 少々
4人分：
- スパゲッティ 320g
- オリーブオイル 大さじ4
- にんにく 4片
- 赤唐辛子 2本
- トマト缶（粗みじん切り） 400g
- 塩 少々
- パセリ（みじん切り） 適量
- 黒こしょう 少々
調理手順
【手順】
- スパゲッティを茹でる（約8分）
大きな鍋にたっぷりの水を入れ、塩（10g/L程度）を加えて沸騰させます。スパゲッティを加え、パッケージの表示より1分短い時間アルデンテに茹でます。 - にんにくと唐辛子を準備（約2分）
にんにくはみじん切りにし、赤唐辛子は種を取り除き輪切りにします。 - ソースのベースを作る（約2分）
フライパンにオリーブオイルを入れ、弱火で温めます。温まったら、にんにくと赤唐辛子を加えて炒めます。香りが立ってきたら、次の手順に進みます。 - トマトソースを作る（約10分）
フライパンにトマト缶を加え、塩で味を調えます。弱火で10分程度煮詰め、ソースが少し濃くなるまで煮ます。 - スパゲッティとソースを合わせる（約1分）
茹で上がったスパゲッティをソースに加え、全体にソースが絡むように混ぜます。 - 盛り付けと仕上げ（約１分）
皿に盛ったスパゲッティに、みじん切りにしたパセリと黒こしょうを振りかけて完成です。
【総調理時間】約24分
特に気を付けてほしいポイントを紹介します！
さあ、アラビアータを作る際のポイントをお伝えしますね。
- にんにくと赤唐辛子の炒め加減：香りが引き立つように、弱火でじっくりと炒めましょう。焦がさないように注意してください。
- トマトソースの煮詰め具合：ソースがとろみを持っていることがポイントです。10分ほど煮詰めることで、ソースにコクが出ます。以下のポイントにも注意しましょう。
酸味の調整：トマトの酸味が強い場合は、砂糖を少量加えて調整しましょう。ただし、甘くなりすぎないよう注意してください。
とろみの調整：ソースが薄い場合は、煮込み時間を長めにして、水分を飛ばしましょう。逆に、ソースが濃すぎる場合は、少量の水やパスタの茹で汁を加えて調整します。- スパゲッティとソースの絡め方：スパゲッティをソースにしっかりと絡めることで、味が均一になります。火を止めてから、スパゲッティとソースをよく混ぜ合わせましょう。
時短派
10分以内の調理時間で、日本でも手に入れやすい食材を使ったレシピも紹介します！
材料（1人分）
- スパゲッティ 80g
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1片
- 赤唐辛子 1/2本
- トマトソース（市販品） 100g
- 塩 少々
- パセリ（みじん切り） 適量
- 黒こしょう 少々
調理手順
- スパゲッティの茹で上げ（8分） 大量の湯を沸かし、塩を加えてスパゲッティを茹でます。表示された茹で時間より1分短く茹で上げます。
- ソースの準備（1分） にんにくをみじん切りにし、赤唐辛子を種を取り除いて細かく刻みます。
- ソースの炒め（1分） フライパンにオリーブオイルを加え、中火で熱します。にんにくと赤唐辛子を炒めます。次に市販のトマトソースを加えて短時間煮詰めます。
- スパゲッティの加え（1分） 茹で上がったスパゲッティをソースに加え、全体に絡めます。塩と黒こしょうで味を調えます。
- 盛り付け（1分） スパゲッティを皿に盛り付け、パセリを散らして完成です。
市販のトマトソースについて
市販のトマトソースを使うことで短時間で調理が可能ですが、ソースの味は購入したものに依存するため、事前に好みの味を選んでおくことが大切です。時間がある方は、トマトソースを作っておいて、冷蔵庫に貯め置きしておくこともおすすめです！
躓くポイント
- スパゲッティの茹で加減: 茹で時間が長すぎると、スパゲッティが柔らかくなりすぎてしまいます。表示された茹で時間より1分短く茹でることで、アルデンテの食感を保ちます。
- にんにくと唐辛子の炒め方: 火が強すぎると、にんにくや唐辛子が焦げてしまい、苦みや焦げた味が出てしまいます。中火で炒めてから、ニンニクに火が通り始めたタイミングで、弱火にかえてじっくり炒めて油にニンニクの香りを移すことが重要です。
- ソースの味付け: ソースの塩分や辛さが足りない場合、全体の味が物足りなく感じられます。塩と黒こしょうで味を調える際は、適度に味をつけることが大切です。
アレンジする際の考え方
ペンネアラビアータ
- 野菜の追加
- ズッキーニやナス、パプリカなどの野菜を加えることで、栄養バランスと食感を向上させることができます。
- 海鮮の追加
- エビやイカ、アサリなどの海鮮を加えることで、風味と味のバリエーションを楽しむことができます。
- スパイスの変更
- 唐辛子の種類を変えたり、別のスパイス（例：カイエンペッパーやチリフレーク）を使うことで、辛さの調整や風味の変化を楽しむことができます。
- パスタの変更
- 今回はスパゲッティを紹介しましたが、「ペンネ（Penne）」もオススメです。ペンネは筒状の形状がソースとよく絡み、端までソースが入り込むため、味がよく染み込みます。また、ペンネの適度な厚みが弾力のある食感を生み出し、スパイシーなアラビアータソースと相性が良いです。さらに、彩り鮮やかで美味しそうな見た目が食卓を華やかにします。
具体的に、野菜や海鮮を追加する際には、調理のプロセスの中で以下のタイミングとなります。
【野菜の追加】
野菜を加える場合は、にんにくと唐辛子を炒めた後、野菜を加えて炒めます。野菜によっては炒め時間が異なりますが、一般的には中火で3～5分程度炒めることで、火が通り、食感も良くなります。野菜を炒めた後、トマトソースを加えて煮込みます。
【海鮮の追加】
海鮮を加える場合は、トマトソースを加えて煮込む前の段階で、別のフライパンで海鮮を炒めます。エビやイカは中火で約3分程度炒めることで火が通ります。アサリやムール貝などの貝類は、蓋をして蒸し焼きにし、貝が開いたら火を止めます。海鮮に火入れをした後、煮込んでいるトマトソースに加えて味を馴染ませます。
おわりに
この記事では、本格派のアラビアータレシピから時短派のレシピまで、幅広い内容をご紹介しました。また、調理過程で躓くポイントやアレンジのアイデアも解説しました。これであなたもアラビアータの達人になれること間違いなしですね！最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。今後もイタリア料理を楽しむために、この記事がお役に立てれば幸いです。アラビアータを作る際に、ぜひ参考にしてみてください！
コメント